WEB講座「教えて在宅ホスピス」

第40回 地域包括支援センターについて

2014-04-25

 末期がん患者さんが介護保険を使うとき、まだADL(日常生活動作)が良い段階では、地域包括支援センターのケアマネジャー(以下、ケアマネ)が担当する場合があります。

1. 地域包括支援センターはどんな役割を持っていますか?

 地域包括支援センターは、2005年にスタートした制度で、その地域に住む高齢者の保健・福祉・医療の向上、虐待防止、介護予防などを総合的に行う機関として各市区町村に設置されています。センターには、保健師、ケアマネジャー、社会福祉士が配置されていて、それぞれの専門性を活かして様々な問題解決に取り組んでいます。高齢者やその家族にとっては、介護のことや医療のことなど内容にかかわらず相談できる窓口ですので、以前のように、内容によってどこに相談して良いのか分からないといった悩みが少なくなったように思います。
 介護保険サービスに関しては、居宅介護支援事業所のケアマネが要介護1~5の方を担当するのに対して、要支援1と要支援2の方は、地域包括支援センターのケアマネが担当します。末期がん患者さんでも初期の段階では、それほど介護サービスを必要としない要支援1や要支援2と認定される方も少なくありませんので、在宅ホスピスに地域包括支援センターのケアマネがチームメンバーとして加わることもあります。

2. 要支援と要介護では介護サービスが違いますか?

 表のように、要支援の方と要介護の方では利用できる介護サービスの内容や量が異なります。ADL(日常生活動作)が変化し、これまでよりもサービスが必要になった時には、いつでも再認定の申請を出すことができます。認定調査の結果、要介護に認定された場合は、居宅介護支援事業所のケアマネへと引き継がれることになります。

3. 私を担当してくれる地域包括支援センターを知りたいのですが?

 お住まいの地域によって担当するセンターが決められていますので、市区町村役場に問い合わせてください。札幌市の場合は、各区に2~3ヵ所のセンターが置かれており、同じ区でも担当地域が異なります。

ソーシャルワーカー 提箸秀典

【表】要支援と要介護の介護サービス(在宅)の違い

サービスの種類 要支援1~2 要介護1~5
ケアマネ 地域包括支援センター 居宅介護支援事業所
訪問介護 「身体介護」「生活援助」の区分はなく、「通院等の乗降」は利用不可。 「身体介護」「生活援助」を分けて利用し、「通院等の乗降」は利用可
デイサービス・デイケア 要支援1→概ね週1回
要支援2→概ね週2回
「運動機能向上」「栄養改善」「口腔機能向上」のサービスを追加して利用可。
単位内であれば回数の制限はない
福祉用具の貸与 「要支援~要介護1」の人は車いすや介護用ベッドのレンタル不可 ※1 「要介護2」以上の人は12種類の用具すべてレンタル可
夜間対応型訪問介護 ×(利用不可) 〇(利用可)
定期巡回・随時対応型訪問看護介護 ×(利用不可) 〇(利用可)

※1 主治医の意見書があればレンタル可能

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