WEB講座「教えて在宅ホスピス」

第53回 緩和ケア病棟と緩和ケアチーム

2014-06-03

 在宅ホスピスを考える場合、病院における緩和ケア病棟(ホスピス)や緩和ケアチームとの関係が重要となります。

Q1.緩和ケア病棟(ホスピス)について教えて下さい

 「緩和ケア病棟」は緩和ケアを専門的に提供する病棟です。我が国最初の緩和ケア病棟は1981年に静岡県の聖隷三方原病院に作られた「聖隷ホスピス」です。1990年に診療報酬の中に「緩和ケア病棟診療料」が設定されてから急速に増え、2014年2月1日現在、全国で丁度300カ所あります。
 緩和ケア病棟は主に終末期のがん患者さんが過ごす場所として定着してきましたが、近年、在宅で過ごす患者さんをバックアップする機能も期待されています。在宅で過ごしている患者さんも入院が必要になることがありますし、緩和ケア病棟で入院している患者さんも家に帰りたいという希望を持つ場合もあります。病棟でも家でも質の高い緩和ケアが切れ目なく提供されることが期待されます。
 

Q2.緩和ケアチームについて教えて下さい

 緩和ケア病棟がない病院でも、専門の緩和ケアを提供するために「緩和ケアチーム」があります。制度としては2002年、診療報酬の中に「緩和ケア診療加算」が設定されてから広まりました。2014年2月1日現在、全国で届出されている緩和ケアチームは206カ所あります。しかし、届出をしていない緩和ケアチームもありますので、実際に活動をしている緩和ケアチームの数はもっと多いと思います。例えば、「がん診療連携拠点病院」には必ず緩和ケアチームが無ければならないことになっています。
 緩和ケアチームの働きは、主に入院中のがん患者さんの症状緩和ですが、患者さんができれば家で過ごしたいと考えている場合、自宅への退院支援をするのもその役割の一つです。患者さんが入院している病院に緩和ケアチームがあるのなら、そのメンバーに相談してみるのもいいでしょう。

Q3.在宅ホスピスにおいて、緩和ケア病棟や緩和ケアチームの役割は何ですか?

 当初、最期まで家で過ごそうと考えていても、途中で患者さんが入院を希望したり、ケアをしていた家族がこれ以上、家で看るのは困難であると考えるようになった場合、地域に緩和ケア病棟や緩和ケアチームがある病院が存在する場合は、これらが選択肢に上るでしょう。
 患者さんが住んでいる地域に緩和ケア病棟や緩和ケアチームがある病院があるかどうかは今まで治療を受けていた病院に相談するか、「日本ホスピス緩和ケア協会」のホームページでも調べることができます。

院長 前野 宏

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