第41回 調剤薬局について
2014-05-21
在宅ホスピスにおいて薬の処方は主に調剤薬局から行われます。(一部診療所から処方される場合もあります)しかし、24時間、休日でも対応してくれる調剤薬局はまだ多くはありません。
Q1.調剤薬局のことを教えて下さい
在宅医療を専門に行っている診療所では、多くの場合、薬の処方は院外処方です。院外処方とは、医師が患者さんに処方箋を交付して薬を調剤薬局から受け取ってもらうことで、院外処方箋を取扱う調剤薬局であれば、患者さんが自由に選ぶことができます。最近は自宅や施設まで配達してくれる薬局が増えてきていますのでとても便利になりました。配達してくれるだけでなく、薬剤師が薬の管理や飲み方などを親切に指導してくれる薬局もあります。(ただしこの場合、薬剤管理指導の料金が発生します)
Q2.調剤薬局を紹介してもらうことはできますか?
がん患者さんの場合は、症状や状態に合わせて医療用麻薬などの種類や形態が変わりやすいため、処方の可能性がある薬剤をいつでも在庫していて24時間出すことができる調剤薬局であるかがポイントになります。がんの痛みは待ってくれませんので、処方された薬の入荷に数日かかるというようなことでは患者さんが困ってしまいます。そのようなことを考えますと、在宅ホスピスで対応できる調剤薬局は非常に限られてくるのが現状です。大概は、かかっている診療所から、診療所が連携しやすい調剤薬局をいくつか案内されると思いますので、そこから選ぶことになるでしょう。
ソーシャルワーカー 提箸秀典
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